子宮内膜症の治療法、偽閉経について知りたい教えて!!
子宮内膜症の治療を薬物療法で行う場合に、最も効果が高いとされているのが偽閉経という方法です。
子宮内膜症は、子宮内に生成する子宮内膜が子宮外にも生成するために起こります。この子宮外にできた子宮内膜は本来の子宮内膜と同様に月経周期の影響を受けて生成と剥離を繰り返し、その影響によって体には様々な症状が現れるのです。
子宮内膜の生成と剥離は、女性ホルモンの分泌によってコントロールされています。まず、月経の終わりから次の排卵が起こるまでの間は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と呼ばれるホルモンが分泌されます。この卵胞ホルモンの影響で子宮内膜は生成されていきます。そして排卵が起こると、分泌されるホルモンは黄体ホルモンへ変わります。黄体ホルモンには、体に妊娠にむけての準備をさせる働きがありますが、黄体ホルモンの分泌後に妊娠が成立しない場合には、ここで分泌されていた女性ホルモンが一時減退し子宮内膜は剥がれ落ちて月経が起こるのです。この繰り返しにより毎月の月経が起こるのですが、子宮外で生育した子宮内膜では、ムダに生育と剥離が繰り返されて体に悪影響を与えます。
女性は更年期にさしかかるころには閉経を迎えますが、閉経後に伴い子宮内膜の生育を促す卵胞ホルモンの分泌も減少します。これにより、子宮内膜が生育されなくなってくると、子宮内膜症の症状は軽減します。
これは人工的に行う方法が偽閉経療法という治療法なのです。
内服薬や注射によるホルモン療法で、一時的に卵胞ホルモンの分泌を非常に少ないレベルまで抑制します。これによって子宮内膜の生育も抑制されますので、子宮内膜症の症状も軽減されることになります。
理想的な治療法のようですが、この治療法は効果が高い一方で長期間続けることはできないというデメリットもあります。
まず、卵胞ホルモンの分泌を抑制してしまいますので、治療中は妊娠をすることができなくなります。また、体重の増加や肝機能障害などの副作用の可能性もあります。長期に渡って治療を続けると性欲の減退や骨密度の低下を招くこともあり、この治療法は一般的には副作用のリスクの低い半年以内に限定して行われます。
副作用のリスクはありますが、適切な管理のもとで行えば辛い症状を軽減するには効果的な治療法です。この方法での治療を希望する場合には、まずは主治医に相談をしてみるといいでしょう。