子宮内膜症の検査で腹腔鏡検査を行うメリットと必要性
子宮内膜症の診断をするための検査方法には、大きくわけて2パターンの方法があります。それが、腹腔鏡を使った検査と、それ以外の検査です。
子宮内膜症を確実に診断するためには、開腹によって病変を目視で確認するか、腹腔鏡の映像で確認する意外の方法はないともいわれており、子宮内膜症の状態を正しく診断しようと思うと腹腔鏡による検査は必要になります。しかし、腹腔鏡は通常全身麻酔下で行われる検査ということになりますので、子宮内膜症を診断するために、そこまでの検査が必要かどうかについては意見が分かれるとことではないでしょうか。
子宮内膜症を腹腔鏡を使わずに検査するためには、問診、内診、超音波やMRI、CTなどの画像検査、血液検査などの方法があります。これらの検査を組み合わせていくことで、子宮内膜症はかなり高い確率で診断することができるといわれています。そのため、検査のために全身麻酔のリスクをともなってまで腹腔鏡の検査が必要なのかといわれれば、必要でないというケースも多いように思います。明確な診断のために腹腔鏡検査は必須なのですが、検査による患者さんの体への負担や費用負担などを考えると、一般的な子宮内膜症の診断のために腹腔鏡検査が行われることは一般的ではありません。
ただし、腹腔鏡の検査をせずに子宮内膜症の検査をした場合には、実際には子宮内膜症であるにも関わらず子宮内膜症ではないと診断されてしまう見逃しも起こる可能性があります。割合としては、あくまで参考データ上での話しですが検査を行った人の1割から2割程度の人に見逃しが起こる可能性があるともされています。そのため、不妊などの問題があっての検査で明確な診断が必要な場合には、腹腔鏡による検査が必要と判断されるケースもあります。
子宮内膜症の検査のための検査方法として腹腔鏡を選択するかどうかは、患者さんの希望と主治医の判断によって分かれます。一般的には腹腔鏡を使用せずに検査を行うことが大多数ですが、しかし、腹腔鏡を使用しない検査によって子宮内膜症を見逃すことになり、症状を放置したことで後になって症状が悪化して発見されるというリスクもありますので、どちらがよいかについては医師の判断だけではなく患者さん自身が考えることが大切です。