子宮内膜症

おりものに血が混じる時には子宮内膜症を疑って見ましょう

おりものに血が混じっていることを、生理が近いのかもというような軽い考えで見過ごしてしまう人がいますが、おりものに血が混じる場合、それは子宮内膜症の可能性があります。

おりものとは、そもそも生理の経血とは全く別のものですので、おりものに血が混じるということは健康な体の状態では考えられません。おりものに血が混じるということは明らかに異常な状態で、体に何かの異変が起こっているサインなのです。

おりものは、子宮内膜や子宮頸管、膣、膣粘液やバルトリン腺から分泌される分泌液が混ざったものです。殺菌作用や自浄作用があり、雑菌などから子宮や卵巣を守っています。基本的には無色で匂いもありません。

ところが、 子宮内膜や子宮頸管、膣、膣粘液やバルトリン腺などのどこかで異変が起こるとおりものにも変化が現れます。色や形状が変わったり、匂いがきつくなることもあります。それぞれどのようなおりものが出ているかによって、様々な病気や症状の目安にすることができるのですが、子宮内膜症の場合には、それがおりものに血が混じるという症状になります。

おりものは普段目で見ることができない、子宮や卵巣やその周辺で起こっている異変のバロメーターになるものですので、注意をしてみるようにしましょう。そして、少しでも異変を感じた場合には注意が必要です。決して自己判断はせずにはやめに病院で検診を受けることが必要です。

子宮内膜症だけでなく、性病は重大な病気の発見にもつながるおりものの変化ですので、見逃さずにサインをキャッチできるようにしましょう。

「生理痛は病気ではない」は大きな間違いです

生理痛が重くて学校を休んだり、会社を休んだりというくらいに生理痛が重い人がいます。生理痛で学校や仕事を休むというと、「生理は病気ではないのに」または「甘えている」などと理解されないことも少なくないと思うのですが、生理痛のひどさというのは個人差があり、その辛さというのは本人にしかわからないので辛いところです。

女性であれば生理はほぼ誰でも経験するものですし、生理痛もほとんどの女性が経験したことがあることでしょう。確かに、生理は病気ではありません。しかし、「生理痛が病気ではない」というのは、これは大きな間違いです。

生理がくることは病気ではありませんし、ある程度の生理痛は仕方がないところもあります。しかし、鎮痛剤を服用しても軽減しないような生理痛や、あまりのも度を越した生理痛というのは、これは立派な病気のサインである可能性があるのです。

たかが生理痛と思って、この体からのサインを見逃さないようにすることは非常に大切です。

子宮内膜症の症状の中にも、この生理痛というのは該当します。長年、自分の体質の問題だと重いって生理痛に耐えてきて、いざ検査をしてみると子宮内膜症が発見されるという女性は少なくないのです。

「生理は病気ではない」という教育がしみこんでいるために、生理痛で病院へ行くなんてと考える女性が多いのですが、生理は病気ではありませんが、生理痛は病気の場合がありますので、たかだと軽く考えないようにしてください。

生理痛に耐えて耐えて耐えていた結果、子宮内膜症などの症状を悪化させていたというのは、そんなに残念なことはありませんので、辛い生理痛などの症状があれば迷わずに病院を受診し検査を受けるようにしましょう。

生理の時の排便痛は典型的な腸管子宮内膜症の症状です

子宮内膜症の中には、子宮内膜症の病変が腸にできる腸管子宮内膜症という症状があります。排便痛や下血などの症状があるため、一見して子宮内膜症の症状とは見られないこともあるのですが、下血が生理の時にだけあらわれたり生理の時には排便痛が強くなったりする傾向があります。生理の時の下血や排便痛という症状があるならば、腸管子宮内膜症を疑ってみる必要があるでしょう。

似た症状が出る場合として、子宮内膜症の病変がダグラスかにできた場合というのがありますが、ダグラスかに病変があったとしても生理時の下血という症状は起こりませんので、下血の有無で症状を切り分けることができます。

腸管子宮内膜症による排便痛はかなりの苦痛がともない、また性交痛の症状がでる場合もあります。治療法としては、病変ができた部分の腸を手術によって切除することになるのですが、薬物療法によって治療をすることも可能です。

腸管子宮内膜症は症状が悪化すると辛い思いをするケースが多くなりますので、生理時の下血や排便痛といって典型的な症状に心当たりがある人は出来けはやめに病院を受診するようにしましょう。

しかし、腸管子宮内膜症の場合、何かを受診するべきかで悩んでしまうひという人も多いことと思います。病変は腸にあるわけですから内科や肛門科などを考える人もいることと思いますが、子宮内膜症といえば本来ならば婦人科の専門分野です。まずは婦人科の受診をするということでかまわないと思います。ただ、病変が腸にあるということで婦人科によっては対応ができない場合もあり、その場合には別の科を紹介されるというケースもあります。町の小さな産婦人科などでは対応ができないケースも多いと思いますので、婦人科でできれば手術もできるような大きなところでみてもらえば安心でしょう。

子宮内膜症による不正出血を見極めるには生理周期を知ること

子宮内膜症では、通常の生理の時以外にも出血が起こる不正出血が起こることがあります。不正出血は子宮内膜症を発見する上でも大切なチェックポイントなのですが、これを通常の生理と区別できずになんとなく見過ごしてしまうという人もいます。

子宮内膜症による不正出血が続くと、人によっては一月の間に何度の生理が来たように感じられる人もいるのですが、それは生理ではなく子宮内膜症による不正出血の可能性があります。通常の周期以外のところで出血があるということは、子宮内膜症ではないにしても体に何かしらの異変が起こっている重要なサインです。しかし、月に何度もということであれば気がつかない人はいないでしょうが、今月は生理がくるのがはやかったくらいの感覚で不正出血を見逃してしまう人もいるのです。

この、体からのサインを見逃さないためにも自分の生理周期をしっかりと知っておくということも健康のバロメーターとしては非常に大切です。

みなさんは、自分が何日周期で生理になっているのか生理のサイクルを知っているでしょうか。自分の体のことなのに、なんとなくしか知らないという人も実は多いのではないかと思います。

生理周期は、月経、排卵を挟んで分泌される女性ホルモンの変化によってサイクル化されているもので、またその女性ホルモンの分泌によって基礎体温に差がでることから、基礎体温を計測してみることで自分の生理周期を知ることができます。

これは妊娠を望む人にとっては妊娠しやすい時期を知るということにもつながりますし、生理周期による体調の変化を管理することにもつながりますので、女性の体のためにも基礎体温を計測して自分の生理周期を確認しておくといいでしょう。

子宮内膜症の可能性をセルフチェックする方法

子宮内膜症は、問診だけではプロの医師でも診断を下すことはできませんので、あくまでも目安ということになりますが、子宮内膜症の可能性をセルフチェックする方法というのは実はかなりシンプルです。子宮内膜症は年齢に関わらず、月経がある間の女性ならば誰でも発症するリスクがあるものですので、以下のような症状に心当たりがあれば、子宮内膜症の可能性を考えて検査を受けてみることをおすすめします。

・生理の時に生理痛がある。

・生理以外の時にも生理痛のような症状があり。

・月になんども生理がくる、または生理が来ない

・生理の出血量が多い

・経血にレバー状の塊があることがある

・性向痛がある

主に生理にかんするチェック項目ですが、これらの症状は子宮内膜症の可能性を示すものです。特に、鎮痛剤を飲んでも改善しないようなひどい生理痛や、生理の時でもないのに続く腰痛などの生理痛のような症状があれば、子宮内膜症の可能性は高いと考えられます。

早期発見をして症状をコントロールすることで、子宮内膜症の状態は改善することができますので、これらの症状に思い当たったら検査を受けるようにしましょう。

内診などをともない検査になるために、若い女性の中には検査への抵抗感から検査を倦厭してしまうケースもありますが、放置すれば不妊などの問題に発展してしまう場合もあります。内診は恥ずかしいものではありませんし、女医さんのいる婦人科というのもたくさんありますので安心をしてください。

将来のためにも勇気をもって検診を受けることが非常に大切です。

子宮内膜症の腹腔鏡手術はずばりどこの病院で行うべきか?

腹腔鏡による手術は、技術の進歩にともない様々な病気に対して用いられるようになってきています。

開腹手術をするのに比べて小さな傷で済むことから、痛みが少なく患者さんの体への負担が少なくて済むのが一番のメリットです。また子宮内膜症の場合には女性が、しかも若い年齢でも発症することがあり手術によって体に傷が残ることが心理的な負担となって患者さんを苦しめるケースも少なくありません。体の負担だけではなく、心理的な負担も軽減してくれる腹腔鏡による手術は、患者さんにとっては強い味方となってくれるものなのです。

しかし、その一方で腹腔鏡手術というのは技術的には高度な技術が必要となるため、どこの病院のどんな医師でもできるというものではありません。そのため、腹腔鏡での手術を希望する場合には、設備があり技術的にも腹腔鏡の手術を行える病院で治療を受ける必要があります。必然的に総合病院やある程度大きな病院での治療を受ける必要があるわけです。

治療を受けている病院では腹腔鏡の手術ができないという場合には、選択肢を広げる意味でも別の病院での診断をうけてみることも場合によっては必要でしょう。

子宮内膜症や、それにともない不妊の症状に対する腹腔鏡による検査や手術は専門チームを作って専門的に取り組んでいる病院もあります。どこの病院にどんな実績があるのかということは、最近ではインターネットなどでも簡単に調べられるようになっていますのでそうした評判や実績などを事前に確認したうえで病院選びの参考にすることも必要でしょう。

どこの病院で誰でもできるという手術ではありませんので、どこで誰に手術をしてもらうのかということは患者さん自身でも情報を収集することが大切です。

子宮内膜症は完治を目指すのではなく上手に付き合うことも大切

患者さんの心理として、病気になったら完治させることを目指したいという気持ちは当然のことだと思うのですが、子宮内膜症の場合には治療の方針として完治を目指すのではなく症状と上手に付き合っていくことを目標とした治療方針が立てられることも少なくありません。

これは患者さんによっては納得がいかないという方もいるかと思うのですが、子宮内膜症の特徴を考えれば決して間違った方法というわけではありません。

そもそも、子宮内膜症とは子宮内で生育するはずの子宮内膜が子宮外でも生育してしまうことが原因で起こるものです。子宮外の子宮内膜は、通常の子宮内膜と同様に月経周期にあわせて生育と剥離を繰り返すためそれにより周辺の組織に炎症を起こしたり、癒着を起こしたりという影響が現れます。これを完治させるためには、手術によって病変を取り除くことが必要になりますが、手術をしたとしても再発のリスクもありますし、薬物療法によって症状を緩和させたり、子宮内膜症によって生じる様々は症状への対処療法的な治療が行われることも多いのです。

完治を目指すのではなく、対処療法によって症状と上手に付き合っていく治療方針がとられるのは、症状が月経周期によって影響を受けていることから月経がある間には完治をさせることが難しいということがあります。また、更年期にさしかかり閉経をむかえれば自然に症状が軽減することも多いために、発症した年齢や症状によっては積極的に手術に踏み切らないという選択をすることも多くなるのです。

子宮内膜症は、放置すれば不妊の原因になったり場合によっては卵巣がんのリスクが高まるなど恐ろしいものですが、放置をすることと完治を目指さないことは同じ意味ではありません。症状をコントロールし経過を観察しながら子宮内膜症と上手に付き合いことも必要なのです。

もちろん、症状が悪化している場合や、日常生活をおくることができないほどに症状が重い場合などには手術をすることもあります。ただし、子宮内膜症の症状は個人個人によって全く異なり、年齢や発症後の人生設計などによっても治療方針が変わることを理解しておくことが大切です。

子宮内膜症の検査で腹腔鏡検査を行うメリットと必要性

子宮内膜症の診断をするための検査方法には、大きくわけて2パターンの方法があります。それが、腹腔鏡を使った検査と、それ以外の検査です。

子宮内膜症を確実に診断するためには、開腹によって病変を目視で確認するか、腹腔鏡の映像で確認する意外の方法はないともいわれており、子宮内膜症の状態を正しく診断しようと思うと腹腔鏡による検査は必要になります。しかし、腹腔鏡は通常全身麻酔下で行われる検査ということになりますので、子宮内膜症を診断するために、そこまでの検査が必要かどうかについては意見が分かれるとことではないでしょうか。

子宮内膜症を腹腔鏡を使わずに検査するためには、問診、内診、超音波やMRI、CTなどの画像検査、血液検査などの方法があります。これらの検査を組み合わせていくことで、子宮内膜症はかなり高い確率で診断することができるといわれています。そのため、検査のために全身麻酔のリスクをともなってまで腹腔鏡の検査が必要なのかといわれれば、必要でないというケースも多いように思います。明確な診断のために腹腔鏡検査は必須なのですが、検査による患者さんの体への負担や費用負担などを考えると、一般的な子宮内膜症の診断のために腹腔鏡検査が行われることは一般的ではありません。

ただし、腹腔鏡の検査をせずに子宮内膜症の検査をした場合には、実際には子宮内膜症であるにも関わらず子宮内膜症ではないと診断されてしまう見逃しも起こる可能性があります。割合としては、あくまで参考データ上での話しですが検査を行った人の1割から2割程度の人に見逃しが起こる可能性があるともされています。そのため、不妊などの問題があっての検査で明確な診断が必要な場合には、腹腔鏡による検査が必要と判断されるケースもあります。
 
子宮内膜症の検査のための検査方法として腹腔鏡を選択するかどうかは、患者さんの希望と主治医の判断によって分かれます。一般的には腹腔鏡を使用せずに検査を行うことが大多数ですが、しかし、腹腔鏡を使用しない検査によって子宮内膜症を見逃すことになり、症状を放置したことで後になって症状が悪化して発見されるというリスクもありますので、どちらがよいかについては医師の判断だけではなく患者さん自身が考えることが大切です。

東洋医学の考え方による食事療法で改善する子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内で生育するはずの子宮内膜が子宮の外でも生育してしまうことによって体の様々な部分に悪影響を及ぼす病気です。子宮の外で子宮内膜が生育していしまう原因については諸説あるのですが、残念ながら現在は明確な原因が特定されておらず、原因が特定されていないためにその予防法もはっきりとは分からないというのが現状です。

しかし、子宮内膜症の発症や、症状の悪化に少なからず影響しているだろうといわれているのが、不規則な生活習慣によるホルモンバランスの乱れや、食生活の乱れといわれています。抗酸化作用のあるサプリメントが子宮内膜症の予防や症状軽減に効果を発揮したというデータもあり、食生活を改善改善し、血行をよくしたりストレスを緩和することなどで子宮内膜症を予防したり症状を軽減できる可能性は高いと考えられています。

体の酸化を防ぎ、血行を改善し、ホルモンバランスを整えるような食事による食事療法は、西洋医学的な明確な根拠に基づくものではありませんが、子宮内膜症の予防や症状軽減には、なんらかの影響力をもっていると考えている人は多く、試してみてる価値はあるものだと思います。

具体的にはどのような食事が効果があるとされているのかというと、野菜を中心にバランスのとれた食事をすることです。

東洋医学的な考え方では、子宮内膜症になりやすい人の食生活として、油をよく摂取する人、パン中心洋食中心の食生活の人、外食が多い人、甘いものが好きな人、卵の摂取量が多い人、野菜を毎食食べない人、またはバランスよく食べない人というのがあげられています。

このような食生活にならないよう、和食を中心としてバランスよく野菜を取り入れた食事をすることが大切です。

食事療法は短期間で効果を発揮できるものではなく、効果を実感できるまでにはある程度の期間しっかりと続けて食事に気をつける必要があります。この食事療法は一般的な健康の維持や回復のためにも効果のあるものですので、ぜひ挑戦してみていただきたいと思います。

子宮内膜症の検診での内診や直腸診の重要性について

子宮内膜症の検診では内診や直腸診が行われることがあるのですが、子宮内膜症は若い女性でも発症することがある病気ですので、この内診や直腸診に対して強い抵抗感を持つ女性も少なくないようです。

問診をして結果子宮内膜症の疑いがあるなら薬をもらって終わりにしたい、内診や直腸診をするくらいなら病院には行きたくないという声も若い女性の間から聞こえてくることがあります。また、若い女性でないにしても内診や直腸診といわれてうれしい女性はいませんね。

しかし、子宮内膜症の検診をする上では、この内診や直腸診が非常に重要なのです。子宮内膜症の検査は、問診、経膣超音波検査、血液検査、MRIなどでも判断されますが問診だけでは子宮内膜症であるかの判断はできません。問診によっていつごろからどんな症状があり、生理の状態はどうなのかなどを確認することは大切ですが、それだけで診断をすることはプロの医師でも不可能なのです。また、子宮内膜症は同じ子宮内膜症でも個人個人で病変ができる場所にも症状にも差があり、個別の症状に合わせて治療が必要になります。

超音波検査ならば卵巣にできるチョコレートのう腫と呼ばれる病変の発見に有効ですし、MRIでは病変の癒着の状況などこ確認するのに役立ちます。

また、子宮内膜症とは一見関係がないように見える直腸診についてですが、これはダクラス窩に病変がないかどうかをチェックするのに有効な方法です。ダグラス窩は子宮内膜症の好発部位ですが超音波では発見しづらい場所にあります。ダグラス窩は子宮と直腸の間にあるくぼみのことで、この場所に子宮内膜症が発症した場合には子宮と直腸の癒着が起こることもあります。子宮頚部の後ろからダグラス窩、そして直腸やS状結腸が相互に癒着して結節ができることもあります。このしこりができていないかどうかを確認し、ダグラス窩周辺の病変をチェックするためには、子宮側からの内診と直腸側からの直腸診を行うことが効果的なのです。

ダグラス窩付近の病変は、激しい生理痛のような痛みや性交痛などにも繋がりますので、早期に発見することが大切です。内診や直腸診に抵抗がある気持ちは分かりますが、症状を早期に発見し治療をするためにもかかせない検査ですので、その重要性をよく知っておいてください。

婦人科では女医さんがいる病院もたくさんありますので、検査に不安がある場合には女医さんがいる病院を選ぶだけでも心理的な負担は軽くなります。検診を嫌がらずに、定期的な検診で症状を早期発見し、早期治療を心がけましょう。

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